蹴りたい背中。学校の図書館で見つけてやっと読めた。
この本が芥川賞を取った当時は図書館では貸し出し中で読めなかった。本当に、やっと読めた。
話の内容はクラスになじめないハツとやっぱりクラスになじめない余りもののにな川が交わる話。
にな川はオリチャンというファッションモデルの大ファン、という設定。そのオリチャンに出会ったことのあるハツに、にな川は興味を示す。いきなり家に呼ばれ、何があるのだろうというハツの気持ちをよそにオリチャンとどこで出会ったのか、と聞いたり相当なファンらしい。
高校生という年齢設定。その青春の瑞々しさが書かれている。筆者も若いだけあってその瑞々しさ、は随分伝わってきたと思う。
にな川に対する気持ちは恋や哀れみなどではなく、なんとも表現が出来ないような気持ち。そう、“蹴りたい背中“なのだ。
その背中を蹴ってやりたい、そんな感情がすごく新鮮だった。
最後のライブ(だったろうか。)のシーンが心に残った。
にな川とハツ。そしてハツの友達と本当に言えるのか分からないような、一応の友達。という3人の面子がなんとも不気味で、これぞ若いという醍醐味。そんな感じ。そして3人でにな川の家で一晩を過ごす、にな川はベランダで寝ると言ったり、そんなどこか変な感じがした。
変な感じ、それが思春期特有の微妙なモノ。
なんともいえない感情が溢れ出る年頃。それがにな川やハツにもしっかりとこびり付いている。
なんだかんだ言って、オリチャンに夢中すぎるにな川に対し、少なからず嫉妬を覚えるハツもまた可愛い。無駄なところで意地を張ったり、なんていうんだろう、なんかダメ娘って感じがするなハツ。そのダメっぷりが結構好きです。
本だけれども、何気に笑える要素が幾つかあったのではないかなあ、と思う物語。
やっぱり思春期の若さ、瑞々しさを綺麗に書いていると思う物語であった。
この本が芥川賞を取った当時は図書館では貸し出し中で読めなかった。本当に、やっと読めた。
話の内容はクラスになじめないハツとやっぱりクラスになじめない余りもののにな川が交わる話。
にな川はオリチャンというファッションモデルの大ファン、という設定。そのオリチャンに出会ったことのあるハツに、にな川は興味を示す。いきなり家に呼ばれ、何があるのだろうというハツの気持ちをよそにオリチャンとどこで出会ったのか、と聞いたり相当なファンらしい。
高校生という年齢設定。その青春の瑞々しさが書かれている。筆者も若いだけあってその瑞々しさ、は随分伝わってきたと思う。
にな川に対する気持ちは恋や哀れみなどではなく、なんとも表現が出来ないような気持ち。そう、“蹴りたい背中“なのだ。
その背中を蹴ってやりたい、そんな感情がすごく新鮮だった。
最後のライブ(だったろうか。)のシーンが心に残った。
にな川とハツ。そしてハツの友達と本当に言えるのか分からないような、一応の友達。という3人の面子がなんとも不気味で、これぞ若いという醍醐味。そんな感じ。そして3人でにな川の家で一晩を過ごす、にな川はベランダで寝ると言ったり、そんなどこか変な感じがした。
変な感じ、それが思春期特有の微妙なモノ。
なんともいえない感情が溢れ出る年頃。それがにな川やハツにもしっかりとこびり付いている。
なんだかんだ言って、オリチャンに夢中すぎるにな川に対し、少なからず嫉妬を覚えるハツもまた可愛い。無駄なところで意地を張ったり、なんていうんだろう、なんかダメ娘って感じがするなハツ。そのダメっぷりが結構好きです。
本だけれども、何気に笑える要素が幾つかあったのではないかなあ、と思う物語。
やっぱり思春期の若さ、瑞々しさを綺麗に書いていると思う物語であった。
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